正直に言うと、最初は「インターンなんて学生がやるものでしょ」と思っていました。32歳、シングルマザー、年収280万円。子供の教育費を考えると今の収入では不安で、転職を考えていたものの、事務職の経験しかない私に何ができるのか全くわかりませんでした。そんな時に知ったのが「社会人向けインターンシップ」という選択肢。半信半疑で始めた挑戦が、まさか人生を変えるきっかけになるとは、あの頃の私は想像もしていませんでした。
「インターンは学生だけのもの」という思い込みで3ヶ月を無駄にした
私がインターンシップに興味を持ったのは、2025年の夏頃でした。当時、事務職として働いていましたが、正直なところ、このまま同じ仕事を続けても年収が大きく上がる見込みはありませんでした。娘は当時5歳。小学校入学を控え、「このままで教育費を確保できるのか」という不安が日に日に大きくなっていました。
転職サイトを見ても、未経験OKの求人は今と変わらない年収帯ばかり。そんな時、SNSで「30代からIT業界に転職した」という投稿を見かけました。その方が活用していたのが、社会人向けのインターンシップだったんです。
でも私、ここで3ヶ月も足踏みしました。「インターンって学生がやるものじゃないの?」「32歳でインターン生って恥ずかしくない?」そんな思い込みがあったからです。今思えば、この3ヶ月がもったいなかった。調べてみると、Wantedlyやサンカクなど、社会人向けの副業・インターン募集は想像以上にたくさんありました。
最初の一歩を踏み出すのに時間がかかったこと、これが私の最大の失敗でした。娘の寝かしつけ後、スマホでひたすら情報収集する日々。あの時間を実際の行動に使っていれば、もっと早く変われていたかもしれません。
シングルマザーが平日夜と土日だけでインターンをこなした方法
いざインターンを始めようと思っても、最大の壁は時間でした。フルタイムで働きながら、6歳の娘を育てている身。平日の日中は当然無理です。
私が選んだのは、完全リモートで、週10時間程度から参加できるインターンでした。具体的には、中小のIT企業でWebマーケティングのアシスタント業務です。業務内容は、SNSの投稿作成や簡単なデータ分析、レポート作成など。最初は「私にできるのかな」と不安でしたが、未経験者向けの研修がついていたのが決め手でした。
スケジュールはこんな感じでした:
- 平日夜:娘が寝た後の21時〜23時で作業(週3日程度)
- 土曜日:娘が習い事に行っている間の2〜3時間
- 日曜日:実家に預けられる日は4〜5時間まとめて
正直、最初の1ヶ月はキツかったです。慣れない業務、専門用語の嵐、そして慢性的な睡眠不足。娘の「ママ、また夜パソコンやるの?」という言葉に胸が痛くなることもありました。でも、3ヶ月目くらいから少しずつ余裕が出てきて、作業スピードも上がりました。まるで新しいゲームの操作に慣れてきた感覚、と言えばいいでしょうか(娘の影響でゲームに例えがちです)。
ここで大事だったのは、無理をしすぎないこと。体調を崩したら元も子もありません。「今週は厳しい」と感じたら、素直にインターン先に相談しました。理解ある企業を選んだおかげで、柔軟に対応してもらえたのは本当にありがたかったです。
インターン経験が転職活動で「武器」になった瞬間
半年間のインターンを経て、いよいよ転職活動を始めました。ここで実感したのが、インターン経験の説得力です。
以前の私なら、「未経験ですが、やる気はあります!」としか言えませんでした。でも今は違います。「インターンで実際にSNS運用を担当し、フォロワーを3ヶ月で20%増加させました」「Googleアナリティクスを使ったレポート作成ができます」と、具体的な経験を語れるようになったんです。
面接官の反応も明らかに変わりました。「32歳で働きながら、お子さんもいる中でインターンに挑戦されたんですね」と、むしろプラスに評価されることが多かったです。年齢やブランクがネックになるどころか、行動力のアピールポイントになったのは予想外でした。
転職活動では、リクナビNEXTやdodaなどの大手サイトに加え、インターン先からの紹介も活用しました。結果的に、Webマーケティング職として内定をいただき、年収は280万円から330万円に。月にすると約4万円のアップです。たかが4万円、されど4万円。娘の習い事を1つ増やせる金額です。
ただし、転職がゴールではありません。今も勉強は続けていますし、正直、前職より忙しくなった部分もあります。それでも「自分で選んだ道」という納得感があるので、前向きに取り組めています。
正直に伝えたい、インターンが向かない人・向く人
ここまで読んで、「私もやってみようかな」と思ってくださった方もいるかもしれません。でも、正直に言います。インターンは全員に向いているわけではありません。
向かない人の特徴:
- 今すぐ収入を増やしたい人:インターンは無給〜低報酬が基本。私の場合も時給換算すると最低賃金以下でした
- 明確な目標がない人:「なんとなく」で始めると、途中で心が折れます
- 現在の生活で精一杯の人:余力がないと体を壊します。私も何度か風邪をひきました
一方、向いている人は:
- 半年〜1年後を見据えて動ける人
- 「実績がない」ことに悩んでいる人
- 新しいスキルを身につけたい人
私が活用した公的支援も紹介しておきます。ひとり親家庭向けの「高等職業訓練促進給付金」は、資格取得中の生活費を支援してくれる制度です。インターンと直接関係はありませんが、スキルアップを目指すシングルマザーは要チェックです。また、児童扶養手当を受給している方は、ハローワークの「母子家庭等就業・自立支援センター」で無料の就業相談も受けられます。
お金の話もしておくと、転職後に収入が上がったことで、少しずつ貯蓄に回せるようになりました。娘の教育資金としてつみたてNISA(2024年からは新NISA)で投資信託を始めましたが、これは元本割れのリスクがあります。生活防衛資金を確保した上で、余剰資金で始めることをおすすめします。
まとめ:まずは「調べる」だけでもいい
32歳シングルマザーの私がインターンを経験して得たもの。それはスキルや年収アップだけでなく、「自分でも変われる」という自信でした。正直、万人におすすめできる道ではありません。時間的にも体力的にも余裕がない方には、まず生活基盤を整えることが優先です。でも、「今の状況を変えたい」「でも何から始めればいいかわからない」と悩んでいるなら、まずは情報収集から始めてみてください。WantedlyやサンカクでどんなインターンがあるのかClick眺めてみるだけでも、世界が少し広がります。私のように3ヶ月も悩まず、今日「調べる」という小さな一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。