シングルマザーが住宅ローン審査に3回落ちて学んだ5つのこと|年収280万円・4回目で通過した記録

正直に言うと、私は住宅ローンの審査に3回落ちました。32歳、5歳の娘と二人暮らしで、年収は280万円。「シングルマザーでも家が買える!」というネット記事を鵜呑みにして、何も準備せずに申し込んだ結果が、3連続の「今回は見送りとさせていただきます」です。通知の文面があまりに丁寧なので、3通目では「この断り文句、完成度が高いな」と感心していました。感心している場合ではありません。

いま、同じ通知を握りしめている方へ。落ちたのは、あなたの価値が足りなかったからではありません。審査が見ているのは「準備の点数」であって、これまで頑張ってきた人生の点数ではないんです。こうして調べに来ているだけで、あなたはもう十分えらいです。本当に。

3回落ちた私が学んだ5つのこと

  1. 勤続年数は、思っている以上に見られる
  2. リボ払いや支払い遅れは、「他の借金」として扱われる
  3. 借りられる額と、返せる額は別もの
  4. やみくもに申し込むほど、自分の首を絞める
  5. フラット35や自治体の支援を知らないと損をする

最初の失敗:「審査なんて余裕でしょ」と思っていた私

娘が3歳になった頃、アパートの更新時期がやってきました。更新料は12万円。「毎回これを払うくらいなら、家を買った方がいいんじゃない?」という軽い気持ちで、新築建売住宅の見学に行ったのが、すべての始まりです。

内覧では「せっかくだから」と分不相応な物件ばかり見て回り、営業さんに年収を伝えた瞬間、場が静まり返りました。あの沈黙は、冷凍庫の氷より冷たかったです。今思えば、あそこで現実に引き戻されておくべきでした。

1回目は近所の大手銀行。窓口の方は丁寧でしたが、結果は否決。理由を聞いても「総合的な判断」としか教えてもらえませんでした。後から専門家に相談してわかった、私が落ちた理由はこの4つです。

  • 勤続年数が1年半しかなかった(転職したばかりだった)
  • クレジットカードのリボ払い残高が30万円あった
  • 携帯料金の支払い遅延が過去にあった
  • 希望借入額2,500万円は、年収の約9倍。目安の「年収の5〜6倍」を大幅に超えていた

特にリボ払いは、「毎月ちゃんと払っているから大丈夫」と思い込んでいました。でも審査では「他の借金がある人」という扱いになるそうです。完全に私の勉強不足でした。

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2回目、3回目:やみくもに申し込んで、自分の首を絞めた

最初の否決から3ヶ月後、今度は地方銀行に申し込み、結果は同じく否決。続けてネット銀行にも申し込みましたが、やっぱりダメでした。「同じ状態で申し込んでも結果は変わらない」という当たり前のことに、3回目でようやく気づきました。

しかも、短期間に複数の金融機関へ申し込むと、信用情報に申込の記録が残るらしいんです(影響の出方は金融機関や時期によって違うようです)。自分で自分の首を絞めていました。この頃の私の努力といえば、毎晩「住宅ローン 通りやすい」で検索して、3分で寝落ちすることでした。

娘の前では笑ってごまかしていました。「ママ、なんで笑ってるの?」「いや、大人の世界は複雑なのよ…」。5歳の娘の方が、よほど冷静でした。

4回目までの半年間に、私がやった4つの対策

ここでようやく、本気で準備を始めました。「次こそは」と「また落ちたらどうしよう」が交互にやってくる、メンタル的にはかなりしんどい半年でした。

  1. リボ払いの完済:ボーナスと児童扶養手当を全額投入して、3ヶ月で30万円を返済。残高0円の明細を見たとき、肩の荷が下りた気がしました。
  2. 物件価格の見直し:2,500万円の新築から、1,800万円以下の中古物件へ変更。夢は大きく持ちたいけれど、現実も見ないといけませんね。
  3. 頭金の準備:実家の母に頭を下げて100万円を借りました(無利子で毎月1万円を返済中)。母の金利は0%ですが、取り立ては毎月きっちり来ます。
  4. 勤続年数を稼ぐ:同じ職場で働き続け、2年を超えるまで待ちました。

4回目で通過:フラット35と自治体の支援

4回目の申込み先に選んだのは、フラット35です。選んだ理由は、次の3つです。

  • 勤続年数や雇用形態の見られ方が、民間の銀行と比べて違うと聞いた(感じ方には個人差があります)
  • 全期間固定金利なので、将来の返済額が読みやすい
  • 保証人が不要

通過の通知が届いたとき、私は娘を抱きしめて泣いてしまいました。「ママ、痛いの?」と心配する娘に「嬉しい涙だよ」と説明しましたが、5歳にはまだ難しかったようです。

さらに助かったのが、自治体の住宅取得支援です。私の市では、ひとり親世帯が中古住宅を購入すると最大50万円の補助金が出る制度がありました。不動産屋さんも知らなかったので、役所に問い合わせて初めてわかりました。結果、1,700万円を35年ローンで借りて、月々の返済は約4.8万円。以前の家賃は5.5万円だったので、毎月7,000円ほど住居費が下がりました。

ただし、フラット35にもデメリットはあります。変動金利と比べると金利が高いこと、繰上げ返済は100万円からで気軽にできないこと、古すぎる中古住宅は技術基準で対象外になることもあることです。民間銀行の審査に通りにくかった人の「選択肢のひとつ」として考えてください。

知らないと損をする、住宅まわりの支援制度

  • 住宅ローン控除:年末のローン残高の0.7%が所得税などから控除されます。私の場合、還付は年間約8万円でした。控除額は納めた税金が上限で、控除期間も新築と中古、物件の条件で変わります(中古は原則10年など)。必ずご自身の条件を確認してください。
  • 自治体の補助金・支援:ひとり親・子育て世帯向けの制度が、市区町村ごとにあります。
  • 子育て世帯向けの金利優遇:フラット35の子育て支援型の優遇などがあります(内容や期間は変わるので、最新の情報を確認してください)。

制度を全部自分で調べるのは大変でしたが、役所の窓口で「住宅購入を考えているシングルマザーなんですが、使える制度はありますか?」と聞くだけで、たくさん教えてもらえます。最初は「こんなこと聞いていいのかな」と遠慮しましたが、職員さんはとても親切でした。税金は払っているので、堂々と聞いていいんです。

住宅ローンを組んで1年、正直な感想

良かったこと

  • 娘が「自分の部屋」を持てて、嬉しそうに友達を呼ぶようになった
  • 更新料や引越し費用の心配がなくなり、「ここが私たちの居場所だ」と思えるようになった
  • 賃貸と違い、払えば払うほど自分のものになっていく安心感

大変だったこと・想定外だったこと

  • 引越し直後に給湯器が壊れて、修理費15万円。賃貸の「壊れたら大家さんに連絡」が、どれほど贅沢だったか思い知りました
  • 固定資産税の通知書が届いたとき(年間約8万円)、請求書の誤配だと思って、そっと閉じました。もちろん誤配ではありませんでした
  • 引っ越しが簡単にできなくなった。転職や学校のトラブルで「じゃあ引っ越そう」とはいかない
  • 完済は67歳。繰り上げ返済は少しずつでもしたいけれど、教育費との兼ね合いで、計画通りにいくかは正直わかりません

まとめ:住宅ローンが向かない人もいる。でも、挑戦する価値はあった

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。住宅ローンは、すべての人に向いているわけではありません。転職が多い方、収入が不安定な方、「家に縛られたくない」という方は、賃貸の方が合っている場合もあります。金利変動のリスクや、返済できなくなったときに家を手放すリスクもあります。

それでも、「子どもに安定した住まいを与えたい」「将来の住居費を安定させたい」という気持ちがあるなら、まずは情報収集から始めてみてください。住宅ローンの比較サイトで複数の金融機関を見たり、事前審査で自分の借入可能額を知ったりするだけでも、最初の一歩になります。私のように3回も否決されて遠回りしないために。3回落ちた私が言うんだから、間違いありません。

この記事は、運営者(Ikuo)が自分自身で調べ、まとめた内容です。専門家による監修を受けたものではありません。より詳しい・個別の判断が必要な内容は、専門家や各サービスの窓口に直接ご相談ください。

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