シングルマザーが正社員内定を獲得するまでの180日間の記録

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シングルマザーが正社員内定を獲得するまでの180日間の記録

正直に言うと、最初の2ヶ月間は書類選考で15社連続落ちました。「シングルマザーだから」「32歳という年齢だから」「資格も大したものがないから」——落ちるたびに、自分のせいにする理由ばかり探していました。5歳の娘を保育園に送り、派遣先で働き、帰宅後は求人サイトとにらめっこ。夜中に履歴書を書きながら、何度「このまま派遣でいいんじゃないか」と思ったかわかりません。でも、娘の教育費のことを考えると、年収280万円の今のままでは不安で眠れない夜も多かったんです。

書類選考15連敗から気づいた「私の履歴書」の致命的な問題

今振り返ると恥ずかしいのですが、私の履歴書は「お祈りされる履歴書」の見本みたいなものでした。志望動機には「御社の安定性に魅力を感じ」「子育てと両立しやすい環境を希望し」なんて、正直すぎることを堂々と書いていたんです。採用担当の方からすれば、「で、うちに何をしてくれるの?」という話ですよね。

転機になったのは、ハローワークの「わかものハローワーク」で開催されていた応募書類添削セミナーに参加したことでした。34歳まで利用できると知り、滑り込みで申し込んだんです。そこで講師の方に言われた一言が今でも忘れられません。「あなたの履歴書、『私を雇ってください』しか書いてないですよ」と。

派遣社員として5年間、事務職で働いてきた経験を「ただの事務」としか捉えていなかったのが問題でした。実際には、月次報告書の作成で前任者より2日早く仕上げる工夫をしていたこと、社内の備品管理を効率化してコスト削減に貢献したこと——具体的なエピソードはいくらでもあったんです。それを数字で示すことで、履歴書の印象がガラッと変わりました。

書類の書き方を変えてからは、書類選考の通過率が明らかに上がりました。15連敗から、その後は6社中4社通過。同じ私なのに、伝え方ひとつでこんなに変わるのかと驚きました。ただ、ここで調子に乗った私は、次のステップでまた壁にぶつかることになります。

面接で3回連続「お子さんが熱を出したら?」への答え方を間違えた話

面接に進めるようになったのは良かったのですが、「お子さんが体調を崩されたときはどうされますか?」という質問への答え方で完全に失敗しました。最初は「実家の母がサポートしてくれます」と答えていたのですが、面接官の表情がどこか曇るんですよね。後から考えると、「本当にそれで大丈夫?」という不安を払拭できていなかったんだと思います。

ある転職エージェントの担当者さんに相談したところ、こうアドバイスをもらいました。「具体的な体制と、それでも難しいときの対応まで説明してください」と。私の場合は、「同じマンションに住む実母が基本的なサポートをしてくれます。また、〇〇区のファミリーサポートセンターにも登録しており、緊急時には利用できる体制を整えています。それでも対応が難しい場合は、速やかにご連絡し、業務の引き継ぎをさせていただきます」という形に変えました。

正直、この質問をされること自体にモヤモヤする気持ちはありました。男性の応募者にはきっと聞かないですよね。でも、現実問題として面接官が不安に思うポイントなら、こちらから先回りして安心材料を提示する方が建設的だと割り切ることにしました。娘のためにも内定が欲しかったので、きれいごとを言っている場合ではなかったんです。

ちなみに、面接対策で私が意外と役に立ったのは、娘との「面接ごっこ」でした。5歳の娘に面接官役をやってもらうんです。「ままは何がとくいですか?」「なんでうちの会社にはいりたいですか?」と聞かれると、難しい言葉を使わずに本質を伝える練習になりました。娘から「ままの説明、ながい」とダメ出しされて、簡潔に話す大切さも学びました(笑)。

内定を2社もらって悩んだ「年収」と「働きやすさ」の天秤

転職活動開始から約5ヶ月、ついに2社から内定をいただくことができました。嬉しかった反面、ここでまた悩むことになります。A社は年収320万円で、今より40万円アップ。でも残業が月20時間程度あり、お迎えの時間がギリギリになりそう。B社は年収295万円で、アップ幅は15万円。でも残業ほぼなし、時短勤務制度も充実している——。

娘の教育費を考えると年収が高い方がいいに決まっています。でも、毎日バタバタで娘との時間が減ったら本末転倒かもしれない。1週間くらい本気で悩みました

結論から言うと、私はB社を選びました。決め手になったのは、将来的な昇給の可能性と、資格取得支援制度があったこと。入社後に日商簿記2級を取得すれば月5,000円の手当がつくと聞いて、「今の年収差は自分の努力で埋められる」と思えたんです。

ただ、これは私の場合の選択であって、年収を最優先にする判断も全然アリだと思います。実際、私の転職仲間(同じくシングルマザー)は、残業ありの会社を選んで、その分の収入でベビーシッターを雇う方針にしていました。正解は人それぞれです。

ひとつ、これから転職活動をする方にお伝えしたいのは、内定が出たら承諾の返事まで1週間程度は待ってもらえることが多いということ。焦って即答せず、しっかり条件を比較検討することをおすすめします。私は最初「すぐに返事しないと失礼かな」と思っていましたが、エージェントさんに「比較検討するのは当然のことですよ」と言われて安心しました。

公的支援と転職サービスの「合わせ技」が私には効いた

振り返ってみると、私の転職活動を支えてくれたのは公的支援と民間の転職サービスの組み合わせでした。具体的にお世話になったものを挙げると:

  • ハローワークの応募書類添削セミナー(無料で履歴書・職務経歴書の書き方を学べた)
  • マザーズハローワーク(キッズコーナーがあり、娘を連れて相談できた)
  • 転職エージェント2社(非公開求人の紹介と面接対策)
  • 転職サイト3社(自分でも並行して求人を探した)

特にマザーズハローワークは、子育て中の女性の就職支援に特化しているので、相談員の方も事情を理解してくれて話しやすかったです。「子どもが小さいうちは正社員は無理」なんて一度も言われませんでした。

一方で、転職エージェントは担当者との相性が大事だなと実感しました。最初に登録したエージェントでは、「シングルマザーだと紹介できる求人が限られます」と言われてショックを受けたんです。でも、別のエージェントでは親身になって求人を探してくれた。合わないと思ったら遠慮なく別のサービスも試してみるのが大事だと思います。

ただし、注意点もあります。転職エージェントを使いすぎると、スケジュール管理が大変になります。私は一時期3社のエージェントを並行利用していたのですが、面接日程の調整だけでヘトヘトになりました。個人的には2社くらいがちょうどいいと感じています。

まとめ:シングルマザーの転職活動は「向かない時期」もある

正直に言うと、シングルマザーの転職活動は誰にでも今すぐおすすめできるものではありません。お子さんがまだ0〜2歳で夜泣きがひどい時期、サポートしてくれる人が周囲に誰もいない状況、メンタル的にしんどい時期——そんなときは無理せず、今の仕事を続けながら情報収集だけしておくのも立派な選択です。

私の場合は、娘が保育園に慣れて生活リズムが安定し、実母のサポートも得られる状況だったからこそ、半年間の転職活動を乗り切れました。まずは自分の状況を客観的に見て、「今がその時期かどうか」を判断してほしいと思います。

もし「今だ」と思えたなら、ハローワークやマザーズハローワークに一度足を運んでみてください。相談だけでも大丈夫です。私の180日間の経験が、同じ境遇の誰かの背中を少しでも押せたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう。

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