63歳の私が新卒の孫に伝えた就活の本質5つ

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私、40年前の就職活動で大失敗しました。正直に言うと、「給料が高いから」という理由だけで会社を選んでしまったのです。その結果、入社3年目で体を壊し、転職を余儀なくされました。あれから40年。定年退職して年金生活を送る今、就活真っ只中の孫から「おじいちゃん、どうやって会社選んだの?」と聞かれました。その問いに答えるうちに、新卒の皆さんにも伝えたいことが山ほど出てきたのです。今日は、63歳の元サラリーマンが本音で語る就活の話をさせてください。

40年前の私が犯した「新卒就活」の致命的な間違い

1985年、私は大学4年生でした。バブル前夜とはいえ、就職氷河期の足音も聞こえ始めていた微妙な時期です。周りの友人たちは「安定」を求めて銀行や公務員を目指していました。でも私は違いました。とにかく初任給の高い会社を探し回ったのです。

当時は今のようにマイナビやリクナビなんてありません。分厚い就職情報誌をめくり、会社説明会に足を運ぶ日々。正直に言うと、会社の理念や事業内容なんてほとんど見ていませんでした。数字だけを追いかけて、初任給が同期の中で一番高い会社に入社を決めました。

結果はどうだったか。入社してみると、その会社は「高給の裏には激務あり」の典型でした。毎日終電、休日出勤は当たり前。3年目で胃潰瘍を患い、ドクターストップ。結局、給料は下がりましたが、働きやすい会社に転職することになりました。

今の新卒の皆さんは、ネットで様々な情報が手に入ります。OpenWorkやライトハウスで口コミも見られる。私の時代にはなかった武器です。でも、情報が多いからこそ、何を基準に選ぶかが難しくなっているのかもしれませんね。

孫に伝えた「会社選びで絶対に見るべき」3つのポイント

先月、大学3年生の孫が我が家に来ました。就活が始まって不安だらけの様子。「おじいちゃんの時代とは違うから参考にならないよ」と言われましたが、働くことの本質は40年経っても変わっていないと私は思っています。

私が孫に伝えたのは、次の3つです。

  1. 「人」を見ること:面接官や説明会の社員の表情、話し方をよく観察してください。疲れ切った顔をしていないか、質問に誠実に答えてくれるか。会社の雰囲気は「人」に表れます。
  2. 「10年後の自分」を想像すること:その会社で10年働いた自分を想像できますか?私は初任給しか見ていなかったから、3年後すら想像できていませんでした。
  3. 「辞めた人の理由」を調べること:入社した人より、辞めた人の声の方が真実に近いことが多いです。今はネットで調べられますよね。

孫は「なんか、おじいちゃんの言うこと、YouTubeの就活チャンネルより響くわ」と笑っていました。まあ、お世辞半分でしょうけど、40年の経験は伊達じゃないぞと内心得意になりました(笑)。

正直に言うと「新卒カード」の価値は今でも絶大です

退職金2000万円を運用しようとFPさんに相談した時、面白い話を聞きました。「日本の労働市場で、新卒採用ほど有利な制度はない」と。

新卒一括採用は、経験もスキルもない若者を、ポテンシャルだけで採用してくれる奇跡のような制度なのです。中途採用だとこうはいきません。私も転職時に痛感しましたが、「何ができるか」を厳しく問われます。

だからこそ、新卒の皆さんには「この会社でいいや」ではなく、「この会社がいい」と思える場所を見つけてほしい。焦って決める必要はありません。でも、新卒というカードは一度しか使えないことは覚えておいてください。

私は定年後、退職金の運用で頭を悩ませています。正直、もっと若いうちから資産形成を考えておけばよかったと後悔しています。就職先選びも同じで、「あの時ちゃんと考えておけば」と後悔しないために、今できることを全力でやってほしいのです。

ただし、新卒採用に向かない人もいます。すでに明確なスキルや実績がある人、起業志向が強い人は、無理に新卒採用にこだわる必要はありません。自分に合った道を選んでください。

63歳の今だから分かる「働く」ことの本当の意味

40年間働いて、退職金をもらい、今は年金で生活しています。正直に言うと、働いている時は「早く定年になりたい」と思っていました。でも実際に定年を迎えてみると、少し寂しいものです。

仕事は単にお金を稼ぐ手段ではありませんでした。人と繋がり、社会に貢献し、自分の存在意義を確認する場でもあったのです。だから新卒の皆さんには、「何をするか」だけでなく「誰とするか」「何のためにするか」も考えてほしい。

私の孫は最終的に、知名度は低いけれど社員を大切にする中小企業を選びました。初任給は大手より低いですが、「面接で会った人が全員楽しそうだったから」という理由でした。40年前の私には絶対にできなかった選択です。正直、孫に負けたなと思いました。

医療費の備えや生活費の確保など、老後の心配は尽きません。でも、孫が自分なりの基準で就職先を選べたことが、今の私には何よりの安心材料です。お金は運用できても、人生の選択は巻き戻せませんからね。

まとめ:40年後の自分に胸を張れる選択を

就活は正解のないゲームです。向いている人もいれば、この仕組み自体が合わない人もいると思います。それでも、新卒採用という制度がある限り、うまく活用してほしい。給料、知名度、安定性も大事ですが、「そこで働く人の顔」をよく見てください。40年後、私のような後悔をしないために。今日から一つでも行動を起こしてみてください。説明会に申し込む、OB訪問をお願いする、何でもいいのです。未来の自分は、今日の自分の決断で作られます。

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