会社員のように毎月決まった額が振り込まれるわけではないフリーランスだからこそ、「今月は多めに入ったから大丈夫」「来月少なかったらどうしよう」と、収入の波に振り回されて貯金どころではない、という悩みを抱えていませんか。「自分は貯金が苦手な性格なんだ」と諦めかけているとしたら、それは性格の問題ではなく、収入が不安定なフリーランスならではの、仕組みの問題であることが多いのです。
実はこれ、他人事ではなく私自身の話でもあります。フリーランスになりたての頃、「収入と支出をきちんと分けて管理しよう」と決意し、事業用の口座とプライベート用の口座をわざわざ分けて開設しました。最初のうちは律儀に使い分けていたのですが、ある月、急に大きな買い物をしたくなり、「今回だけ」とプライベート口座の残高が足りない分を事業用口座から一時的に借りることにしました。ところが「今回だけ」のはずが、気づけば毎月のように事業用口座からお金を移動させる癖がついてしまい、確定申告の時期になって帳簿を見返したら、事業用口座の残高が驚くほど心もとないことになっていたのです。税理士さんに相談した際、「これ、経費と生活費がだいぶ混ざってますね」と苦笑いされ、その場で穴があったら入りたい気持ちになりました。あれだけ「口座を分ければ安心」と思っていたのに、結局は自分の意志の弱さで台無しにしてしまったことを、身をもって学んだ出来事です。
貯金が苦手なのは性格ではなく仕組みの問題
「自分は貯金が苦手な性格だから」と思い込んでいる方は多いですが、実際には収入と支出の管理の「仕組み」が整っていないだけであることがほとんどです。とくにフリーランスの場合、会社員のように毎月一定額が振り込まれるわけではないため、「先月は多かったから今月は使いすぎても大丈夫」という感覚に陥りやすく、結果として貯金が後回しになりがちです。また、事業用の経費と生活費の境界があいまいになりやすいことも、フリーランス特有の悩みです。性格を変えることは簡単ではありませんが、口座やお金の流れの仕組みを変えることは、今日からでも取り組める現実的な対策です。
24歳、収入が不安定だからこそ抱える不安
フリーランスとして働き始めたばかりの24歳という時期は、収入の見通しが立てにくく、社会保障の面でも会社員と比べて手薄になりがちです。「今月は仕事が多かったけれど、来月はどうなるかわからない」という不安から、目の前の収入をつい使ってしまい、将来のための貯金や備えが後回しになってしまう。これは決して珍しいことではなく、フリーランスとして働く多くの人が同じ悩みを抱えています。会社員のような厚生年金や傷病手当金といった保障がない分、自分自身で備えを作っていく必要があるからこそ、なおさら「貯金しなきゃ」という焦りとプレッシャーを感じやすいのです。その焦りは、あなたが将来のことを真剣に考えている証拠でもあります。周りの会社員の友人が当たり前のように受けている保障が自分にはないという事実に、時々不安になったり、孤独を感じたりすることもあるかもしれません。でも、その不安を感じながらも働き方を選び、日々仕事に向き合っているあなたは、十分に強く、頑張っています。
銀行口座の使い分けで貯金体質を作るステップ
意志の力に頼らず、仕組みで貯金できるようにするための具体的な方法を紹介します。
ステップ1は、口座を「事業用」「生活費用」「貯金用」の3つに明確に分けることです。私自身の失敗のように、事業用と生活費が混ざってしまうと管理が崩れやすくなるため、それぞれの口座の役割を厳格に決め、目的外の引き出しをしないというルールを自分に課すことが大切です。
ステップ2は、収入が入ったら、まず一定割合を貯金用口座に自動で移す設定をすることです。「余ったら貯金する」ではなく「先に貯金分を確保してから使う」という順番に変えるだけで、貯金の残りやすさは大きく変わります。
ステップ3は、収入が多かった月ほど貯金割合を増やすルールを決めておくことです。収入に波があるフリーランスだからこそ、多く入った月にしっかり貯めておくことで、少ない月の不安を和らげることができます。
ステップ4は、電子マネーやキャッシュレス決済の利用上限をあらかじめ設定し、使いすぎを防ぐことです。手元に見えるお金が少なくても、キャッシュレスだと使っている実感が薄れやすいため、上限設定でブレーキをかけておくと安心です。また、私自身が失敗したように、事業用口座からお金を借りたくなる場面があらかじめ想定される場合は、生活費用の口座に少し多めの余裕資金を確保しておくことで、事業用口座に手を出さずに済むようにしておくのもおすすめです。
よくある質問
フリーランスでも先取り貯金はできる?
はい、できます。収入が不安定な分、毎月同じ金額を貯金に回すのは難しいかもしれませんが、「収入の〇%」というように割合で決めておけば、収入が多い月にはその分多く貯金でき、少ない月には無理なく調整できます。
事業用と生活費用の口座、分けるだけで意味ある?
口座を分けるだけでも、お金の流れを可視化する効果は十分にあります。ただし、私自身の失敗のように、口座間でお金を行き来させてしまうと意味が薄れてしまうため、「目的外には使わない」というルールも一緒に決めておくことが大切です。
フリーランスは会社員よりどれくらい多く貯金すべき?
一概には言えませんが、傷病手当金などの保障が薄い分、生活費の半年〜1年分程度を目安に、余裕を持った貯蓄額を意識しておくと安心材料になります。無理のない範囲で、少しずつ積み立てていくことが大切です。
まとめ
貯金が苦手だと感じているあなたは、決してだらしないわけではありません。フリーランスという収入が不安定な働き方の中で、真剣に将来を考えているからこそ、その悩みが生まれているのです。どうか自分を責めないでください。まずは口座を分けて、先取りで貯金する仕組みを1つ作るところから、今日、小さな一歩を踏み出してみましょう。
この記事は、運営者(Ikuo)が自分自身で調べ、まとめた内容です。専門家による監修を受けたものではありません。より詳しい・個別の判断が必要な内容は、専門家や各サービスの窓口に直接ご相談ください。

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