少額投資は意味ない?24歳フリーランスが投資信託で悩んだ話

「少額投資なんて意味ないよ」と友人に言われて、始める前から自信をなくしてしまった。あるいは、投資信託を選ぼうとしたものの種類が多すぎて、結局どれも選べずアプリを閉じてしまった。そんな経験がある方は少なくないはずです。24歳、フリーランスとして働き始めたばかりで収入も不安定な中、「投資なんて自分にはまだ早いのかも」と感じるのは、とても自然なことです。

実はこれ、他人事ではなく私自身の話でもあります。投資を始めた当初、私は「毎月5000円だけ積み立てる」という、いわば少額投資からスタートしました。ところがある日、義父から「投資してるんだって?どのくらい増えた?」と聞かれ、見栄を張って「まあまあ順調ですよ」と答えてしまったのです。しかし実際の含み益はというと、なんと数百円。義父は「せっかくだから金額教えてよ、参考にしたいから」と食い下がってきて、逃げ場を失った私は、震える声で「え、えっと…384円です」と白状する羽目になりました。その場の気まずい沈黙といったら。布団の中で「なんであんな見栄を張ったんだ」と何度も頭を抱えたのを今でも覚えています。でもその384円は、確かに私の資産の一部で、そこから今の積立額まで育ってきたのも事実です。

つみたてNISAやiDeCo、そもそも何が違うのか

投資と聞くと「まとまったお金がないとできない」というイメージを持つ方が多いのですが、つみたてNISAは月100円からでも始められる制度です。少額から始めて、値動きに慣れながら徐々に投資額を増やしていくという方法を取っている方も多くいます。運用で得た利益が非課税になるという税制上のメリットもあり、長期・積立・分散を前提に設計された制度です。一方でiDeCoは老後資金づくりに特化した制度で、掛金が全額所得控除の対象になるという税制メリットがある一方、原則60歳まで引き出せないというデメリットもあります。「近いうちに使うかもしれないお金」をiDeCoに入れてしまうと、いざというときに引き出せず困ってしまうため、それぞれの制度の特徴を理解した上で使い分けることが大切です。どちらも「絶対に得をする」制度ではなく、それぞれにメリットとデメリットがあることを理解した上で、自分の状況に合わせて検討することが大切です。なお、投資信託や株式などの金融商品には元本割れのリスクがあることを、必ず念頭に置いておいてください。

フリーランスという立場だからこその不安と課題

会社員であれば毎月決まった額の給料が入りますが、フリーランスは収入が月によって大きく変動します。「今月は余裕があるけど来月はどうなるかわからない」という状態では、投資に回すお金を決めるのも一苦労です。また、投資信託の種類が数千本もあると聞くと、「どれが自分に合っているのかまったくわからない」と感じるのも当然のことです。周りから「少額投資なんて意味がない」と言われると、余計に自信をなくしてしまいますが、それはあなたの判断が間違っているわけでは決してありません。むしろ収入が不安定な中でも将来のことを考えて行動しようとしているあなたは、十分に立派です。どうかご自身を責めないでください。さらに、フリーランスは会社員のように厚生年金や退職金といった仕組みに頼れない分、「自分で将来の備えを作らなければ」というプレッシャーを感じやすい立場でもあります。だからこそ余計に「今の少ない金額では意味がないのでは」と焦ってしまうのですが、焦りから無理な金額を投じてしまうよりも、続けられる金額で長く付き合っていく方が、結果的にはずっと安心につながります。

投資が怖い人でも無理なく始められる考え方とステップ

まず大切なのは、「いきなり大きな金額を投資しない」ということです。フリーランスの方であれば、まずは生活防衛資金(生活費の3〜6か月分程度)を別に確保した上で、余裕資金の範囲で少額から始めることが安心につながります。投資信託を選ぶ際は、いきなり個別の銘柄を細かく比較するのではなく、まずは「全世界株式」や「バランス型」といった、幅広く分散された商品から検討してみるという方法もあります。分散されている商品は値動きの振れ幅が比較的緩やかになる傾向があるため、投資初心者の不安を和らげる一助になる場合があります。

金額についても、月1000円や3000円といった、生活に影響が出ない範囲からスタートして問題ありません。少額だからといって意味がないわけでは決してなく、続けることそのものに価値があります。老後資金がいくら必要か不安に感じる方も多いですが、まずは「今できる範囲で始めて、収入が増えたら少しずつ増額していく」という考え方で十分です。焦って大きな決断をする必要はまったくありません。収入が増えた月に増額し、逆に少ない月は最低金額まで減らすといった柔軟な調整ができるのも、つみたてNISAのような制度の良いところです。「毎月必ず同じ金額を入れなければならない」と思い込みすぎず、フリーランスという働き方に合わせた自分なりのペースを見つけていくことが、長く続けるコツになります。

よくある質問

Q1. 少額投資でも本当に意味がありますか?

少額であっても、長期間コツコツ積み立てることで資産形成の土台を作ることにつながります。もちろん元本割れのリスクはありますが、金額の大小よりも「早く始めて長く続ける」ことの方が重要だと考えられています。

Q2. 投資信託が多すぎて選べません。どう絞り込めばいいですか?

まずは信託報酬(手数料)が低いものや、分散投資がされている商品から検討するという方法があります。全てを完璧に理解してから始めようとせず、わからないことは金融機関の窓口や専門家に相談しながら少しずつ知識を増やしていくのも一つの方法です。

Q3. 収入が不安定なフリーランスでも投資は続けられますか?

収入に波がある方は、毎月定額ではなく、収入があった月にまとめて投資する、あるいは無理のない少額を継続するといった方法が向いている場合もあります。収入が減った月は無理に投資を続けなくても大丈夫です。

まとめ

少額投資は意味がないなんて、決してありません。むしろ収入が不安定な中で将来に向き合おうとしているあなたの姿勢そのものが、何よりも価値のあることです。384円の含み益を見栄で誤魔化そうとした過去の私が言うのもなんですが、小さな一歩を笑う人よりも、小さな一歩を積み重ねられる人の方が、ずっと強いのです。今日、口座を開設するだけでも十分な前進です。自分のペースで、ゆっくり進んでいきましょう。

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